たくさんの if と あらゆる better よりも



大事なときに
居て欲しいひとはいつもいなくて
肝心なときに
残っているのは
いつだって
いちばん冴えない自分だけ
それが生きるということです

たくさんの if と
あらゆる better が
私の頭にあふれかえる
あのひとだったら
このひとだったら
素晴らしい答えを持っている気がする
なのに

あのひとも
このひとも
手を伸ばせば掻き消えてゆく亡霊でしかなくて
いちばんクズの自分がいつも
そこに立っているばかり
これが現実というものです

だったら

たくさんの if と
あらゆる better の
いちばん底に今日もぽつんと立っている
冴えない自分にしか出せない答えが
きっと絶対に
best です